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3.8 夢見月 -DREAM.7 フェザー級GP開幕-

u-spirit
2009.03.03
 DREAM.7フェザー級GP開幕を一言で表するなら「夢のオールスター戦」である。

 この-65kgという階級のメジャー大会が開催される事を個人的に何年も待ち望んでいた。


 今世紀に入ってから”総合格闘技”という新ジャンルはメディアを通じてムーブメントを巻き起こし急速に世界中に広まった。
 その原動力となったのはヘビー級やミドル級などの重量級の選手たちだった。生まれながらに神から与えられし肉体を武器に規格外の大男が繰り広げた死闘は常識や想像を遥かに超え、観衆はそこに魅了された。
 だから、今後も総合格闘技を代表する階級であることは間違いないが、本来、”総合”の”格闘技”として最も内容が濃縮されている階級は現実味が感じられる”一般規格者”の闘い。

一般規格とは、自分たちと大差ない、いや、ともすれば自分達よりも小さい背丈と骨格しか持たぬフェザーやウェルター級と呼ばれる日本人に最も適した軽量階級だ。

 彼らは凄い。

 身体を鍛え抜き、技術を磨いた努力の”結晶”を音速で爆発させる姿は正に神である。中でもフェザー級は、その競技人口の多さ故に複数の団体にて王位が乱立していた。


 そして格闘技ファンの間で長年に亘り浮かび上がっていた疑問がある。


 「じゃあ、一体、誰が一番強いのか?」


 このシンプルな疑問がようやく解決される。


 それはDREAM.7だけでなく戦極でも開催されるGPも含めて、フェザー級というカテゴリーのツワモノたちが合間見える事で世界ランクが明される。

 だから、組み合わせを耳にした時点で胸が踊るが今回ばかりは予測は困難。後に”事実上の決勝だった”と称される可能性が全試合にある。それ程、出場選手の実力が拮抗した大会なのである。

 だから下馬評も書けない。人気、実力共に本当にTOPとして君臨している山本KIDだが、その評価は正しかったのか?間違いだったのか?その答えが間も無く出る。

 もっと早く開催すべきだった。K−1MAX人気を尻目に悔しく感じていた。フェザー級も確実に人気を得られる要素があるのに。と地団駄を踏む日々。実際、どこの団体や大会でもフェザーの試合や選手は相当な人気があった。

 その理由は”日本人が強い”という上に一度見たら忘れないインパクトの強い超個性派が顔を揃えているからで、何故?そんな個性的な選手が集中するのか?と不思議に思えたが、ひとつの答えとして選手過多な状況で、人より目立たないと伸し上って行けないからと推測する。

 最激戦区ならではの切実な事情に因るのもだろうと。試合を見れば必ず、おもしろくて、神々しくもあり、ヒューマニズムとシンパシーを感じる。そして今大会を機に軽量級の凄さを多くの人が理解してくれればいいと願う。


 必ずこの階級は今後、日本における総合格闘技の人気復活のキーとなり業界の中心と成り得る。


 そんな今大会のキャッチコピー「この強さを軽く見るな」是正に適切表現である。
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