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FIGHT FOR YOUR RIGHT蹴王惨敗 |
yojirock 2004.05.14 |
もう今さらの話題ですが、編集長marc_nasも記事にしていましたので、やはり僕も4.25 PRIDE GP 2004開幕戦について少し書いてみたいと思います。
やはり衝撃的だったのはミルコ×ランデルマン戦ですね。オフィシャルサイトでのこの一戦の勝利予想投票は、ミルコが勝利すると予想した者が93%に比べ、ランデルマンはわずか7%でした。僕も含め、格信犯スタッフ全員がミルコの勝利を予想していましたが・・。確かにランデルマンは危険人物として挙げられていました。3強と呼ばれる、ヒョードル、ノゲイラ、ミルコの対戦相手の中で、ミルコには最も過酷な試練を与えるためにランデルマンを抜擢したそうです。が、それでも僕はランデルマンのタックルを巧みに交わしてのカウンター左ハイキックで決着が着くと予想していました。格闘技の試合はそんなに単純なものではありませんよね・・・。安易な考えに反省しました。
この試合は、どちらが強いとか、そういう次元ではありませんでした。おそらく、もっと早い時期にこの両者が対戦していれば、ミルコが勝っていたと思いますが、僕が上記で述べている様にミルコの今までの試合はどれもある意味ワンパターンでした。そろそろあの戦い方は総合では通用しなくなってきています。ミルコの首を狙う者が多い中、皆、研究し、作戦をねっています。その研究の成果をうまく出せたのが、ランデルマンでした。ノゲイラ戦を見てもわかるとおり、ミルコはグラウンドで下になった状態ではほぼなにもできません。ヒーリング戦においても、グラウンドの攻防には付き合わず、何度も起き上がらせていたのは、やはりミルコはスタンド状態でしか勝負できないからです。しかし、それも今回ランデルマンがやっていたように、右ガードを固めていれば、ミルコの左ハイによる致命的なダメージは防ぐことができます。本当に見事でしたね。僕はかなりミルコが好きですが、今回ばかりはランデルマンを賞賛したいと思います。
格闘技の世界は残酷なまでに世代交代のサイクルが早く、ミルコの時代は早くも危ぶまれています。今までのイメージは一切すてて、一からやり直すつもりで這い上がってきてほしいです。
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